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![]() "LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVE SONGS"
「名曲」って一口に言ってもいろんな定義があると思うんだけど、聴いた瞬間「これだっ!」と思うものと最初はそんなに印象に残らなかったものでもジワジワと染みてくるものがある。このアルバムのタイトルトラック“Layla”はまさしく前者。あの衝撃的なイントロが脳天に「ガツーン」ときた。 当時、僕は小学生でビートルズを毎日聴きながら、親父が借りてきてくれるレコード(!)を楽しみに待っているような一風変わった子供だった。僕が学校から帰り、ラジオを付けるとちょうど“Layla”が始まった直後だった。あのギターリフのカッコ良さったらなかった。「聴いたとたんに一耳惚れ」とはまさにこのこと。ラジオの前でしばらく固まってたのを覚えている。 ラジオだったのでアップテンポなままフェイドアウトしてしまったんだけど、後半はメロディアスなギター・ソロで終わるなんてことは知る由もなく、とにかくあのギターのカッコ良さに打ちのめされていた。その直後、冷静になってふと思い出したことが。 「で、これは誰の曲?」 その直後、パニックですよ(笑)。ラジオのDJはそそくさと次の曲の紹介に移ってしまうし、結局タイトルもアーティストも分からずじまい。僕に残された唯一の手がかりはサビの「レイラァ!」のみ。とりあえず、この言葉が曲のタイトルにあることを信じて音源探しの日々が始まった。 やがて中学生になり小遣いも増えたので、レンタルレコード屋に行き、記憶の奥底に眠るレイラという名前のついた曲を膨大なLPの中から発掘することにした。ってうか、そうせざるを得なかった。店に入って10分くらい経った頃、僕は1枚のアルバムに手を止めた。 このアルバムの5曲目のタイトル...“All For Layna”!「レイナ!これだっ!レイラじゃないけど、きっとこれだ!」マヌケな僕はそう信じ込んで、即効なけなしの小遣いでこのアルバムをレンタルした。喜び勇んで家に帰ってレコードに針を落とし、期待していたあのカッコいいギターではなく、エレピのイントロが聞こえてきた時、マジで泣きそうになった(笑)。 そんなことがあって以降、しばらくはこの曲を探す気力も失せてしまったのだが、高校生の時にクラプトンのベストアルバムにこの曲が入っていることを偶然発見し、無事に入手できた。待ち焦がれていた曲を全部通して聴いた時、僕の第一印象は間違っていなかったと確信できた。最後の転調で、メロディアスに変わる箇所なんてホンマに感動的。激しさの後に訪れる穏やかな時間...激しく燃え上がった愛情の後に訪れる充足感が上手く表現されている。ちなみにこの曲はクラプトンが親友ジョージ・ハリスンの妻だったパティ・ボイドへ捧げた曲だ。 このアルバム、想像以上にレベルが高かった。その中でも特にお気に入りなのがはメロディアスなオープニング曲“I Looked Away”に続いて始まる“Bell Bottom Blues”だ。初めて聴いた時、心が震えた。今ではクラプトンの曲の中で“Layla”と肩を並べる程好きな曲である。他にも“Nobody Knows You When You Down And Out”や“Anyday”、“Have You Ever Loved A Woman”、“Little Wing”など名曲が数多く収録されている。 三菱モーターズが最近“Layla”をCMに使ったが、あれはあれでいい選曲だと思った。最近CM業界は60~70年代の音楽を使うのがブームみたい。自分の好きな曲がTVから流れてくると嬉しいんだけど、改めて僕も年を取ったなぁと思ったりしてちょっと複雑な気持ちになったりする。 |
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