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![]() "MR. TAMBOURINE MAN"
Released in 1965 ビートルズの出現に大きな衝撃を受けたジム(後に“ロジャー”に改名、以後ロジャーと記す)・マッギンが中心となって結成されたアメリカのバンド「バーズ」のデビュー・アルバム。アメリカのフォーク・ロック・シーンを主導し、ボブ・ディランの最大の理解者と呼ばれたバンドのデビュー曲となったディラン作のタイトル曲“Mr. Tambourine Man”のイントロで聴ける12弦ギターの美しい音色、ヴォーカルとコーラスの美しい響き...バーズが「ビートルズに対するアメリカからの返答」と表現されたことも納得できる。 実際ビートルズファンにとってもこのバンドは聴きやすいバンドの1つだと思う。ビートルズにどっぷり浸かっていた頃に僕はローンを組んでジョン・レノンがビートルズ時代に愛用していたギター「Rickenbacker 325-JG」を買った。その後、リッケンバッカーというギター・メーカーのことをいろいろ調べていたんだけど、その時バーズのロジャー・マッギンもリッケンバッカーの12弦ギターを愛用しているという事実を知った。“Mr. Tambourine Man”のイントロで聴けるあの美しい音色はこの12弦ギターによるものだったのだ。その当時、僕はまだバーズを知らなかったが、この記事を読んだことがバーズを聴く1つのきっかけになった。 それからしばらくして、1995年頃にソニーのSBM(Super Bit Mapping)シリーズの一環としてこの【Mr. Tambourine Man】が紙ジャケで初めて発売された。僕を紙ジャケコレクターに変貌させるきっかけとなった素晴らしいシリーズだったが、この時僕は以前から気になっていたこのアルバムを初めて購入した。 “Mr. Tambourine Man”のイントロを聴いた時の感動は今でもよく覚えている。ファンファーレのような12弦ギターの音色に心が躍った。それからずっと後になって、この曲のレコーディング時、ほとんどバーズは演奏していないという事実を友人から聞かされがっかりしたが、ロジャー・マッギンはヴォーカルと12弦ギター(これだけはちゃんと弾いてたようでホッとした)、その他バーズのメンバーのデヴィッド・クロスビーとジーン・クラークがコーラスを担当しているそうだ。また、このレコーディングにはレオン・ラッセルもピアノで参加しているという。 このアルバムを聴いて、もう1つビートルズファンとして興味深い発見が出来た。6曲目に収録されている“The Bells Of Rhymney”という曲なのだが、ジョージ・ハリスンがこの曲にインスパイアされ、“If I Needed Someone”を書いたというのだ。実際に聴いてみると、12弦ギターのリフの展開が良く似ている。ビートルズファンの方はぜひ一度聴き比べてみて欲しい。 バーズはこの後、【5th Dimention】でスペース・ロック、ラーガ・ロックなどのサイケデリック・ムーヴメントに感化されたり、【The Sweetheart Of The Rodeo】でカントリー・ロックの口火を切るなど目まぐるしくその音楽性を変化させていった。ビートルズのドキュメンタリー映画【Anthology】でもバーズのサイケ時代を代表する名曲“Eight Miles High”が聴ける。 僕自身、バーズを知ったおかげで一段と音楽の幅が広がった。 |
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